京都府公立高校入試 約10年ぶりの見直しとは?

2027年度入試から、京都府の公立高校入試制度が大きく変わります。前期選抜と中期選抜が一本化され、試験日程や志願方法も現行制度から大きく変更されます。現在の中学3年生以下が対象となり、過去最大規模の変更となります。
“お子様の受験にどのような影響があるのか”“どのように対策すれば良いのか”など、2027年度の京都府立高校入試改革について紹介いたします。
この記事では、新制度の概要と各受験生・保護者が準備すべきことについて解説しますので、是非最後までご覧ください。
目次
- 公立高校入試見直しの目的
- 他府県の入試状況
- 2027年度入試からの変更点
- 前期選抜と中期選抜の統合
- 独自枠と共通枠
- 試験時期の前倒し
- 堀川高校・嵯峨野高校の普通科廃止
- 今から準備すべきこと
- 内申点の重要性を再確認する
- 自己分析と情報収集
- 課外活動での挑戦
- 新入試制度に備えて関塾を活用しよう!
公立高校入試見直しの目的
現行制度は2014年度入試から始まりました。2014年以前は高校数が多い京都市・乙訓地域に「バス停方式」と呼ばれた総合選抜制度が最後まで残っていました。原則として、願書に記載された自宅の最寄りのバス停で合格する高校が決まる制度で、高校間の格差が生じないようにすることで受験戦争の過熱を抑える狙いがありました。
このバス停方式を全廃して導入された現行制度では、受験生が「チャレンジ」しやすい設計になっており、前期で失敗しても中期で再挑戦し、進路に妥協することなく、「行きたい高校」に挑戦することができるという狙いがあります。
しかし、ここ数年は「少しでも早い段階で合格を得て落ち着きたい」と考える受験生・保護者が増加しており、前期選抜で不合格であれば中期選抜出願を見送り、私立専願を希望する割合が上昇しています。国や府が学費負担を手厚く行っていることも要因としてあります。結果として中期選抜が敬遠され、倍率も1倍を切ることが多くなっている現状です。このように公立高校人気低迷を打開すべく、入試制度見直しに着手したと言えます。
他府県の入試状況
隣接する滋賀県では2026年度入試より、「推薦」「特色」「一般」入試を全て「一次募集」にまとめました。また、奈良県で2026年度入試より「特色」「一般」を「一次選抜」にまとめ、最大2校まで受験できる制度に変更しました。また、大阪府では2028年度入試より試験日の一本化が予定されています。京都府だけの流れではなく、近畿圏の他府県も同様に入試制度の見直しが行われています。
2027年度入試からの変更点

前期選抜と中期選抜の統合
現行の入試では、前期選抜(2月中旬)と中期選抜(3月上旬)の2回に分けて実施されています。今回の入試改革では2月中下旬の1回に一本化されます。2027年度は2月18日・19日を予定しており、合格発表は3月上旬の予定です。また、インフルエンザなどでやむを得ず欠席した場合でも、検査から1週間後をめどに「追検査」が予定されるため、安心して受験に臨むことができます。
独自枠と共通枠
新入試制度で最大の特徴が、「独自枠」と「共通枠」という2つの評価軸です。独自枠は、各高校が1校1学科で実施する選抜で、面接・作文・実技検査など、学校ごとの特色に合わせた検査が実施されます。専門学科や特色のある学科を目指す生徒さん向けの枠であります。独自枠の配点については次の通りです。
共通枠は、5教科の共通学力検査(200点)と調査書(195点)で選考され、最大3校3学科まで出願可能です。独自枠と共通枠の両方に出願できるため、合計最大4校4学科出願が可能となります。現行制度よりも選択肢が広がるケースもあり、志望校の組み合わせ戦略が重要になります。
試験時期の前倒し
現行の中期選抜は3月上旬に実施されていますが、新制度では2/18・19に前倒しされます。冬休みが明けたら入試本番までの準備期間がそれほどありません。今までのように前期選抜試験が終わってから理科・社会を追い込み…という作戦が通用しなくなります。また、試験時期の前倒しに伴い、中3の学年末テストを廃止する学校も増えています。
堀川高校・嵯峨野高校の普通科廃止
入試制度だけが変わるのではありません。いくつかの高校で学科再編が行われます。特に、堀川高校と嵯峨野高校の普通科廃止は注目を集めています。堀川高校は現在の普通科を廃止し、探求学科群に一本化されます。堀川高校は在校生全員が探求学習を軸とする、と明確になります。嵯峨野高校も同様に普通科が廃止され、京都こすもす科に一本化されます。京都こすもす科は、自然科学や人間科学に関する高度な専門教育と探究活動を行う学科であり、堀川高校同様に探求学習を軸とすることが明確になります。
今から準備すべきこと

内申点の重要性を再確認する
今回の高校入試改革で大きなポイントとして、内申点の比重が挙げられます。新制度では、内申書が非常に重要な比重を占めます。共通枠の配点を見ると、学力検査:調査書が200:195となっており、ほぼ同等の比重になっています。テスト当日の結果で逆転することがなかなか難しく、日頃の成績の積み重ねが今まで以上に重要で、合否を左右する制度になることがわかります。定期テストの点数はもちろん、平素からの授業態度や提出物、授業における能動性・積極性、すべてが合否に結びつきます。
自己分析と情報収集
「独自枠」は自分の個性をアピールするチャンスです。各高校のアドミッション・ポリシーをしっかり確認し、自分の武器や関心とマッチする学校がどこなのか、早い段階から考えておくことが必要です。特に情報は受け身ではなかなか入ってきません。積極的に説明会などに参加する、学校の先生に質問する、塾で進路相談を受ける、など行動を起こしていきましょう。
課外活動での挑戦
「独自枠」では「活動実績報告書」が評価対象になります。部活動や委員会活動、ボランティア活動、探究活動や各種資格取得など積極的に挑戦しておくことが重要です。「実際に行った活動によって何を気づき、何が得られたのか」「自分がどのように成長できたのか」を自分の言葉で表現できるように練っておきましょう。
新入試制度に備えて関塾を活用しよう!
関塾ではすでに、2027年度の京都府公立高校入試改革から逆算して指導を行っております。志望校や内申点、お子様の理解度に合わせて、オーダーメイドの学習計画をご用意いたします。制度が大きく変わっても、日々の授業・定期テスト対策が礎になることは何も変わりません。関塾では日々の授業を大切に、そして定期テスト対策は万全に、を揺るがず貫いて参ります。まずは改革される入試制度を知り、その上で日々の学校生活を最優先に取り組んでいくことが重要です。出願パターンや進路相談などいつでも気軽にご相談ください。この機会にぜひ関塾をお訪ねください!
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